大腸がんの転移を恐れない~これからのがん治療への期待~

医者

がんが怖いのは遠隔転移

女の人

副作用のない免疫療法

がんという病気が恐ろしいのは、転移するからです。ある部位にできたがん細胞をやっつけることは可能ですが、そこから別の臓器に転移してしまうので非常に治療がやりにくいのです。このような転移がんを予防する措置として行われるのが、手術後の抗がん剤治療です。しかし副作用が大きいので、健康な細胞まで弱ってしまうのです。最近はがんの種類や性質などから、あらかじめ再発や転移の起こりやすさを予測できるようになっています。そのため転移を予測した対策も取ることができます。特に注目されているのが免疫療法です。これは副作用がないので、抗がん剤治療などと併用して行うことができます。手術で取り切れなかった微細ながん細胞はリンパ液によって全身に運ばれるので、手術の時にはリンパ節を切除することも行われます。

局所転移なら治療が可能

転移がんの中には局所転移と遠隔転移があります。局所転移というのは、最初に発生した原発がんと同じ臓器に再発したり、その周辺の臓器に再発するものをいいます。この場合は、がん細胞がまだ一部の臓器にとどまっていると考えられるので、比較的治療しやすいという特徴があります。手術法としては再発した臓器を取ってしまうのです。これに対し、遠隔転移というのは転移がんの中で厄介です。血管やリンパ液によってがん細胞が全身のあちこちに転移してしまうのです。このような転移がんの場合は、身体の負担となる外科治療は行われないのです。抗がん剤治療や免疫療法によって痛みや症状を和らげる治療を行います。がんが発見された時点で転移している場合もあるので、最近は免疫療法を早い段階から行うクリニックも増えています。